蔵持地区の野見金公園の近くにある、無農薬の摘み取りブルーベリー園のすずかガーデン。
 しばらく雨が続くので、その前にお邪魔したいと思い一昨日行ってきました。 
 ブルーベリーは雨の影響を受けやすく、台風や長雨が続くと実が木から落ちてしまい、残った実も味が落ちてしまうのです。
 ブルーベリー園に到着すると、まだまだ鈴なりのブルーベリーがたくさん・・・・・! 
  摘み切れずに地面に落としてしまうブルーベリーが非常に多く、面積が3反(30アール)あるので、その量を考えると「あ〜もったいない!」といつも残念な気持ちになります・・・・。
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 ▲まだまだ鈴なりのブルーベリー!▲
 ブルーベリーの収穫は、収穫や出荷調整に非常に手間がかかり、特に夏場の一番暑い時期に行うため、身体に堪える作業です。加工や直売所に持ち込むよりも、お客様に楽しんでいただきながら摘み取りに来てもらう形が、ブルーベリの本当の美味しさを感じる上でも一番ベストだそうです。
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▲園主の鈴鹿さん▲
 園主の鈴鹿さんは長南町で生まれ育ち17年前に教員を退職後、かつては田んぼで荒れてしまったこの場所を手入れしながらブルーベリー園を作りました(ブルーベリー園ができるまでのお話はこちら)。
 鈴鹿さんからは昔の暮らしの智慧や知識を教えて頂くことが多いのですが、今日は簑笠(昔の雨ガッパ)の材料である「チガヤ」のお話がありました。
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 ▲箕笠の材料・千萱(チガヤ)▲
 このブルーベリー園から山を越えると市原の平蔵という集落があり、この集落で箕笠や菅笠を編むのが上手な人達がいたそうです。
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▲箕笠・菅笠(長南町郷土資料館)▲
 鈴鹿さんは子どもの頃、箕笠の材料となる千萱(チガヤ)を集めていたそうです。ただ残念ながら箕笠の編み方はご存知ないとの事・・・・。鈴鹿さんによるとまだ編める方はご存命かもしれないとのことのなので、何かの形で伝承できたらいいなと思っています。
 ちなみに鈴鹿さんのお父様は竹細工がとても得意で、生活に必要な道具は全て手作りされていたそうです。
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▲苧麻(カラムシ)▲
 苧麻(カラムシ)も千萱と同じくポピュラーな野草。苧麻は茎から繊維を取り出し、これも様々な用途に使われていたそうです(ちなみに私は天ぷらにしたり、お浸しで時々食べます)。
 「山は生活そのものだった」という鈴鹿さん。ブルーベリーの摘み取りだけでなく、自然と共にあった昔のお話しもたくさんしてくださるこの場所は何時間でもいられる面白い場所です。


すずかガーデン
https://suzuka-garden.jimdosite.com
千葉県長生郡長南町蔵持2014番地
080-2039-3485
※来園の際はお手数でもこちらの連絡先にお電話ください。