12月27日、門松の作り手である宇野澤武さん(市野々)のお宅を訪ねました。父親の確(あきら)さんの手を借りながら、高さ9尺(約273cm)の大きな門松に最後の仕上げをしているところでした。

熟練の技が織りなす門松作り
 これほど大きな門松を作ることのできる作り手は、県内でもごく僅かだそうです。
 特に真っ直ぐな松を綺麗に”丸く”仕上げるのは熟練の技です。 
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▲9尺の門松を仕上げ中▲
 門松作りは、11月から材料集めや各パーツ作りが始まり、12月に入ると組み立てが始まるそうです。
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 ▲納品前の門松▲
 今シーズンは25組製作を行い、近隣の神社・仏閣やゴルフ場を中心に納品されました。
 サイズは5尺から9尺までを扱います。
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 ▲宇野澤武さんの本業は「竹屋」さん▲
 宇野澤武さんは、普段は林業(木材・竹材)や造園に携わっており、メインの仕事は、主に造園用の「竹屋」さん。竹林整備、山からの切り出し、出荷まで一貫して行っているのは、長生郡域内で宇野澤さんだけです。
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▲門松用の松も出荷しています▲
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  ▲造園用の竹を中心に扱う▲
 真っ直ぐに見えて真っ直ぐではない竹。
 それを真っ直ぐに束ねて見せる技は熟練の技がいるそうです。

特大サイズの門松の納品
 9尺の特大サイズは、年末に長福寿寺へ納品されました。
 クレーンで吊りながら慎重に下ろしていきます。
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▲クレーンで慎重に納品▲
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 ▲長福寿寺にて▲
 無事に納品されました!
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 門松の藁飾りの「梅」がとても素敵でした。

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 ▲笠森観音に納品された門松▲
 今回は12月の終りに取材に行ったので、全てほぼ完成状態でしたが、来年は11月の竹の切り出しから取材に行きたいと思います。
 長南町にこうした宇野澤さんのような職人さんがいることを知り、また町の新たな魅力に気づきました。